技法・回転

ピケとは?

伸ばした脚のつま先側へ、床を刺すように直接踏み出して立つ動き。

ぴけフランス語 Piqué(刺した・刺すような)

ピケとは?

ピケは「刺した」という意味のフランス語で、片脚を伸ばして出し、その脚のつま先側(ドゥミ・ポワント、トウシューズならポワント)へ直接踏み出して立つ動きです。もう一方の脚は床から上げ、乗り移った先でアラベスクなどのポーズや回転へつなげます。

意味
伸ばした脚のつま先側へ、直接踏み出して立つ
主な使い方
ピケ・ターン(回転)/ピケ・アラベスク(ポーズ)
見分け方
その場で立ち上がるルルベと違い、踏み出して乗り移る

ピケの動きを3段階で見る

  1. 軸脚のプリエで脚を出す

    軸脚のプリエで床を押しながら、動脚を伸ばして進みたい方向へ出します。

  2. 伸ばした脚の上へ乗り移る

    出した脚の膝を伸ばしたまま、そのつま先側(ドゥミ・ポワントかポワント)へ直接乗り移ります。床を刺すように、一気に体重を移します。

  3. 形を見せて次へつなぐ

    もう一方の脚をアラベスクやパッセなど決められた形へ上げ、ポーズを保つか、回転や次のステップへつなげます。

名称や実施法は流派・教師・振付で異なります。実際の練習では、指導者の説明を基準にしてください。

動き・特徴

床を刺すように一瞬で乗り移る鋭さが特徴で、踏み出した方向へ体ごと移動します。ピケで乗り移りながら回るのがピケ・ターン、乗り移った脚の上でアラベスクをとるのがピケ・アラベスクです。どちらも、乗り移った脚の膝が伸び、軸がまっすぐ立っていることが質を決めます。

ピケをもう少し詳しく

ピケ・ターンとは

ピケで乗り移りながら回る回転で、アメリカン・バレエ・シアターのバレエ辞典はピルエットの一種として説明しています。上げた脚の形はパッセ、ク・ドゥ・ピエ、アティテュード、アラベスクなどさまざまで、内回り(アン・ドゥダン)と外回り(アン・ドゥオール)があります。連続して舞台を移動しながら回る使い方が多く、円を描くように回る構成はマネージュと呼ばれます。

ピケ・アラベスク

ピケで乗り移った脚の上で、アラベスクのポーズをとる使い方です。同じ辞典は、ピケ・アン・アラベスクやピケ・デヴェロッペを例に挙げています。

見るときのポイント

乗り移った脚の膝が伸びているか、体重が一気に脚の真上へ移っているか、上げた脚の形が崩れていないかを見ると、ピケの質が分かりやすくなります。

ピケとルルベ・ピルエットの違い

どれもつま先側で立つ動きですが、立ち方と移動の有無を見ると見分けやすくなります。

比較表は横に動かせます →

ピケとルルベ・ピルエットの違い
比べる点ピケルルベピルエット
何をするか伸ばした脚のつま先側へ乗り移るその場でかかとを上げて立ち上がる片脚で立ち、体の軸を中心に回る
立ち方膝を伸ばした脚へ直接踏み出すプリエで床を押してから立つことが多いプリエから軸脚のルルベへ立つのが代表的
移動踏み出した方向へ移動するその場で立つほぼその場で回る

*よくある誤解

「床を強く蹴って勢いをつけるほど、よく回れる」と思われがちですが、ピケは伸ばした脚の上へまっすぐ乗り移る動きです。膝が曲がったまま乗ったり、上げる脚を高く蹴り上げすぎたりすると軸が崩れやすくなります。実際の練習は、指導者の説明に合わせて段階的に行います。

一緒に知りたいバレエ用語

NEXT STEP

知った言葉を、舞台とレッスンへ。

作品の中で見つける楽しさと、実際に身体で学ぶ機会へつなぎます。