基礎

グリッサードとは?

床を滑るように低く移動する、跳躍の助走になるつなぎのステップ。

ぐりっさーどフランス語 Glissade(滑ること)

グリッサードとは?

グリッサードは「滑ること」という意味のフランス語で、5番のドゥミ・プリエから動脚を進みたい方向へ床すれすれに滑り出し、もう一方の足を引き寄せて再び5番に閉じる、床を低く移動するステップです。アメリカン・バレエ・シアターのバレエ辞典も、動脚を5番から必要な方向へ滑らせ、もう一方の足を閉じる移動ステップと説明しています。大きな跳躍の前の助走として頻繁に使われます。

意味
「滑ること」。5番から滑り出し、再び5番へ閉じる移動ステップ
足順
プリエ→滑り出す→一瞬伸びる→フォンデュで5番へ
主な役割
アッサンブレやグラン・ジュテなど大きな跳躍の助走・つなぎ

グリッサードの動きを3段階で見る

  1. 5番のプリエで滑り出す

    5番のドゥミ・プリエから、進みたい方向へ動脚を床すれすれに滑り出し、低い高さ(demi-hauteur)までつま先を伸ばします。

  2. 軸脚で押して一瞬伸びる

    軸脚で床を押し、伸ばした脚の方向へ体重を移します。一瞬、両膝が伸びてつま先が伸び、床近くを低く移動します。

  3. フォンデュで5番へ閉じる

    フォンデュ(軸脚を曲げて受け止める)で体重を下ろしながら、もう一方の足を5番へ滑り込ませて閉じます。次の跳躍やステップへ勢いを渡します。

名称や実施法は流派・教師・振付で異なります。実際の練習では、指導者の説明を基準にしてください。

動き・特徴

ABT のバレエ辞典は、ドゥミ・プリエのあと動脚を低い高さ(demi-hauteur)まで滑らせ、軸脚で床を押して一瞬両膝を伸ばしつま先を伸ばし、フォンデュで体重を移しながらもう一方の足を5番へ滑り込ませる、と足順を説明しています。地味なつなぎですが、これがあるからこそ次の跳躍が大きく安定し、踊り全体の流れが生まれます。アッサンブレやグラン・ジュテなど華やかな跳躍の直前に置かれます。

グリッサードをもう少し詳しく

グリッサードの足順

ABT のバレエ辞典は、ドゥミ・プリエのあと動脚を低い高さまで滑らせ、軸脚で床を押して一瞬両膝を伸ばし(つま先を伸ばす)、フォンデュで体重を移しながらもう一方の足を5番へ閉じる、と説明しています。滑る・伸びる・閉じるが一続きになります。

6つの種類

ABT のバレエ辞典は、グリッサードにドゥヴァン・デリエール・ドゥスー・ドゥシュー・アン・ナヴァン・アン・ナリエールの6種類があり、足を替えるものと替えないもの、ポワントで行うものがあると挙げています。

助走としての役割

グリッサードはアッサンブレやグラン・ジュテなど、大きな跳躍の前に置かれる助走・つなぎとして頻繁に使われます。単独で目立つ技ではありませんが、次の跳躍を大きく安定させ、踊りの流れを切らさない役割を持ちます。

グリッサードと似たステップの違い

足の始まりと終わり、動きの高さ、踊りの中での役割で比べると見分けやすくなります。

比較表は横に動かせます →

グリッサードと似たステップの違い
比べる点グリッサードシャッセアッサンブレ
足の動き5番から滑り出し、再び5番へ閉じる先の足を後ろの足が追いかける片脚を振り出し、空中で両脚を集める
動きの高さ床近くを低く滑る床を滑る、または小さく弾む両脚が空中ではっきり集まる
主な役割跳躍の助走・つなぎ移動と勢いを次へ渡す両足で着地する一つの跳躍

*よくある誤解

「ただ横へ滑るだけの移動」ではありません。グリッサードには、軸脚で床を押して両膝を伸ばし、つま先を伸ばす一瞬があり、フォンデュで受け止めて5番へ閉じるまでが一つの動きです。地味に見えても、この足順の質が次の跳躍の大きさと安定を左右します。

一緒に知りたいバレエ用語

NEXT STEP

知った言葉を、舞台とレッスンへ。

作品の中で見つける楽しさと、実際に身体で学ぶ機会へつなぎます。