ポーズ・跳躍

パ・ド・シャとは?

猫が跳ぶように、両脚を順に引き上げて軽やかに横へ跳ぶステップ。

ぱ・ど・しゃフランス語 Pas de chat(猫のステップ)

パ・ド・シャとは?

パ・ド・シャは「猫のステップ」という意味のフランス語で、片脚を曲げて引き上げて踏み切り、空中でもう一方の脚も引き上げ、順に着地する跳躍です。アメリカン・バレエ・シアターのバレエ辞典は「猫の跳躍に動きが似ていることからこの名がある」と説明し、オーストラリア・バレエ団の用語集も「猫のステップ」としています。

意味
「猫のステップ」。両脚を順に引き上げて跳ぶ
形
膝を開くひし形の小さな形と、前後に開く大きな形(グラン・パ・ド・シャ)
別の呼び名
大きな形はソ・ド・シャ(猫のジャンプ)とも(流派による)

パ・ド・シャの動きを3段階で見る

  1. プリエから片脚を引き上げて踏み切る

    ドゥミ・プリエで床を押し、跳ぶ方向の後ろ側の脚を曲げて引き上げながら踏み切ります。膝はターンアウトして左右に開きます。

  2. 空中で両脚を引き上げる

    続いてもう一方の脚も引き上げ、空中で両膝を開いた形(グラン・パ・ド・シャでは前後に大きく開いた形)をつくります。ここで猫のような軽やかさを見せます。

  3. 順に下りてプリエで着地

    先に上げた脚から順に下ろし、ドゥミ・プリエでやわらかく着地します。着地の衝撃を吸収し、次の動きへつなげます。

名称や実施法は流派・教師・振付で異なります。実際の練習では、指導者の説明を基準にしてください。

動き・特徴

チェケッティ・メソッドなどで基本とされる形では、両脚のつま先を引き寄せて膝を左右に開き、ひし形のシルエットをつくって横へ跳びます。高さよりも軽やかさと素早さが身上です。一方、両脚を前後に大きく開いて跳ぶ大きな形はグラン・パ・ド・シャと呼ばれ、フランス派やチェケッティ・メソッドではソ・ド・シャ(猫のジャンプ)と呼ぶこともあります。流派や版で形と呼び名が異なります。

パ・ド・シャをもう少し詳しく

名前の由来

ABT のバレエ辞典は、この動きが猫の跳躍に似ていることから「猫のステップ」と名づけられたと説明しています。音もなく軽やかに跳ぶ猫のイメージが、求められる質を表しています。

流派・版による形の違い

膝を開いてつま先を引き寄せるひし形の小さな形と、両脚を前後に大きく開く大きな形(グラン・パ・ド・シャ)があります。フランス派やチェケッティ・メソッドでは大きな形をソ・ド・シャ(猫のジャンプ)と呼ぶこともあり、レッスンでは先生の言葉に合わせます。

見るときのポイント

両脚を引き上げるタイミングがそろっているか、空中の形が明確か、着地が静かでなめらかかに注目します。高さより、猫のような軽さと素早さが見どころです。

パ・ド・シャと似た跳躍の違い

どれも脚を開いて跳ぶ跳躍ですが、脚の形と大きさ、踏み切る脚で見分けられます。

比較表は横に動かせます →

パ・ド・シャと似た跳躍の違い
比べる点パ・ド・シャグラン・パ・ド・シャ(ソ・ド・シャ)グラン・ジュテ
空中の脚の形両膝を曲げて引き寄せるひし形両脚を前後に大きく開く両脚を前後に開いてスプリットに近づける
踏み切り片脚ずつ順に引き上げて踏み切る片脚ずつ順に引き上げる(大きく)助走から片脚で踏み切る
身上軽やかさと素早さ、横への移動空中で大きく開く高さと伸び大きな跳距離と開脚のライン

*よくある誤解

「いつも同じひし形の跳び方」ではありません。膝を開く小さな形と、前後に大きく開くグラン・パ・ド・シャ(ソ・ド・シャ)があり、流派や版で形も呼び名も異なります。無理に高さや開きを求めず、指導者のもとで段階的に練習します。

一緒に知りたいバレエ用語

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作品の中で見つける楽しさと、実際に身体で学ぶ機会へつなぎます。