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『シンデレラ』の直近公演
公式情報の確認日つき。購入前には主催者ページで最新情報をご確認ください。
あらすじ
灰の家から舞踏会へ
父の家で継母と二人の義姉にこき使われるシンデレラは、舞踏会へ向かう家族の支度を手伝いながら、自分だけは留守番を命じられる。
みすぼらしい老女が現れると、シンデレラはわずかな食べ物を分け、親切に接する。家族が去ったあと、老女は仙女の姿を現す。四季の精や星々が集い、かぼちゃを馬車に、ぼろ服を舞踏会の衣装へ変える。ただし魔法は真夜中まで。十二時の鐘が鳴り終わる前に帰るよう告げられ、シンデレラは初めて自分のための一夜へ踏み出す。
舞踏会と真夜中
宮殿では義姉たちと招待客が王子の前で踊るが、どこかぎこちなく、華やかな場にも笑いが生まれる。
そこへ見知らぬ美しい娘としてシンデレラが現れ、王子と心を通わせる。二人はワルツとパ・ド・ドゥを踊り、時が止まったような幸福に包まれる。しかし大時計が十二時を告げると音楽は一変し、魔法が解け始める。シンデレラは宮殿を駆け去り、片方の靴を残す。王子の手元には、名も知らない娘へつながるただ一つの手がかりが残る。
靴が導く再会
王子は残された靴の持ち主を探し、国じゅう、あるいは版によっては世界のさまざまな土地を巡る。
ついにシンデレラの家へたどり着くと、義姉たちは小さな靴へ無理に足を入れようとする。隅に控えていたシンデレラが、もう片方の靴を落としたことで、王子は舞踏会の娘が目の前にいると気づく。粗末な服に戻っていても二人の記憶は消えていない。仙女の祝福のもとで再会し、版によって星空や花園のアポテオーズへ進み、物語は希望のうちに結ばれる。
見どころ
大時計が主役になる『真夜中』
第2幕終盤の『真夜中』は、プロコフィエフの低音、不協和音、反復するリズムが、巨大な時計の歯車と逃げる時間を音に変える場面。甘い童話の中へ突然、不安と現実が割り込み、観客もシンデレラと同じ速度で十二時を恐れる。
四季の精と変身の場
春・夏・秋・冬の精が異なる音楽と動きで現れ、シンデレラを舞踏会へ送り出す。版によって星、時の精、昆虫などへ置き換えられるが、孤独な部屋が色と光で満ちていく変化は舞台美術と群舞の大きな見せ場。
義姉たちの喜劇と人物演技
義姉たちは単なる悪役ではなく、踊りの失敗、張り合い、視線のずれで舞台を動かすキャラクター役。アシュトン版では男性ダンサーが演じる伝統もあり、技巧を見せる主役二人と対照的に、間と反応で客席を笑わせる。
版によって変わる『シンデレラ』
1945年のザハーロフ版、1948年のアシュトン版、ラトマンスキー版、日本のバレエ団による新制作など、同じプロコフィエフの音楽でも時代設定、仙女、父、義姉、旅の場面、幕数は異なる。知っている童話との違いこそ、観比べる面白さになる。
主要登場人物
- シンデレラ
- 継母と義姉のもとで働く心優しい娘。親切をきっかけに魔法の助けを得て、自分の未来へ踏み出す。
- 王子
- 舞踏会でシンデレラと出会い、残された靴を手がかりに彼女を探す。
- 仙女/老女
- 最初はみすぼらしい老女として現れ、シンデレラの親切を見届けて舞踏会へ送り出す。版により設定が異なる。
- 継母
- 自分の娘たちを優先し、シンデレラに家事を押しつける。登場や比重が少ない版もある。
- 二人の義姉
- 舞踏会を夢見る姉妹。アシュトン版では男性ダンサーが演じる喜劇的な大役として知られる。
- 四季の精
- 春・夏・秋・冬の踊りで魔法の時間を形づくり、シンデレラを宮殿へ導く。
有名な場面・踊り
- ♦四季の精のヴァリエーション(春・夏・秋・冬)
- ♦シンデレラのワルツ
- ♦大ワルツ(舞踏会)
- ♦『真夜中』と十二時の場面
- ♦シンデレラと王子のパ・ド・ドゥ
この作品で出会う用語
初めて観る人へ
物語を知っている人は、靴より『時間』に注目してください。第1幕では四季の精が時間を広げ、第2幕ではワルツが二人だけの時間をつくり、大時計がそれを強制的に終わらせます。義姉たちの喜劇、シンデレラの静かな踊り、真夜中の鋭い音楽という三つの質を比べると、童話以上にプロコフィエフらしい苦さと温かさが見えます。全2幕版や新制作では登場人物と順序が変わるため、観る公演の振付家・演出家・幕数も確認すると楽しみが深まります。
豆知識
- プロコフィエフは『ロメオとジュリエット』の成功後に作曲を依頼されたが、第二次世界大戦の影響で中断し、1944年に全曲を完成させた。
- バレエは1945年11月21日にモスクワのボリショイ劇場で初演された。プロコフィエフの楽譜は全3幕・全50曲で、のちにピアノ曲集や3つの管弦楽組曲も作られた。
- アシュトン版は1948年12月23日に初演され、英国のバレエ団のために作られた最初の全3幕バレエとなった。
- 物語は同じでも決定版は一つではない。仙女が老女、母の記憶、木や昆虫として現れるなど、各版は『誰がシンデレラを助けるのか』から解釈している。
上演時間・あらすじ・登場人物は上演する版によって異なる場合があります。
観劇の際は、主催者の公式情報もあわせてご確認ください。
よくある質問
- Q.バレエ『シンデレラ』のあらすじは?
- A.継母と義姉にこき使われるシンデレラが、仙女の魔法で舞踏会へ行き、王子と恋に落ちる物語です。真夜中に魔法が解けて靴を残しますが、王子がその持ち主を探し出し、二人は再会します。
- Q.バレエ『シンデレラ』の作曲家と初演は?
- A.作曲はセルゲイ・プロコフィエフです。ニコライ・ヴォルコフの台本、ロスチスラフ・ザハーロフの振付により、1945年11月21日にモスクワのボリショイ劇場で初演されました。
- Q.有名な曲はどれですか?
- A.舞踏会の『大ワルツ』、時間の切迫を描く『真夜中』、四季の精の踊り、シンデレラと王子のパ・ド・ドゥが代表的です。特に十二時を告げる低音と不協和音は、舞台で強い印象を残します。
- Q.なぜ義姉を男性ダンサーが演じるのですか?
- A.すべての版ではありません。アシュトン版では、初演時に振付家アシュトン自身とロバート・ヘルプマンが義姉を演じたことから、男性のキャラクター・ダンサーが受け継ぐ伝統があります。嘲笑ではなく、踊りと芝居で喜劇を成立させる役です。
- Q.子どもと観られますか?
- A.物語を知っている子どもにも入りやすい作品ですが、入場可能年齢と上演時間は公演ごとに異なります。Ballet Mapの各公演ページで年齢条件を確認し、最終的には主催者の公式情報をご覧ください。
CONTENT NOTE
参考情報と更新履歴
作品の筋・配役・上演時間は版によって異なります。Ballet Mapでは複数の版に共通する流れを軸に、 公的劇場・主催団体の公開情報を参照して編集しています。
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