ポーズ・跳躍

アントルシャとは?

垂直に跳び上がり、空中で両脚を素早く交差させて打ち合わせる跳躍。

あんとるしゃフランス語 Entrechat(イタリア語 intrecciata=絡み合った に由来)

アントルシャとは?

アントルシャは「絡み合った・編んだ」という意味で、5番から両足でまっすぐ垂直に跳び上がり、空中で両脚の前後を素早く入れ替えながら打ち合わせる跳躍です。アメリカン・バレエ・シアターのバレエ辞典は、脚を打つ跳躍で、空中で両脚を前後に素早く交差させる動きと説明しています。打ち替えの数によってアントルシャ・カトル(4)、シス(6)などに分かれます。

意味
「絡み合った・編んだ」。空中で脚を打ち替える跳躍
数え方
交差を各脚1動作=2動作として数え、2〜10(ABT)
着地
偶数(カトル・シスなど)は両足、奇数は片足

アントルシャの動きを3段階で見る

  1. 5番のプリエから垂直に跳ぶ

    5番のドゥミ・プリエで床を押し、両足でまっすぐ垂直に跳び上がります。上体を引き上げ、体が傾かないようにします。

  2. 空中で脚を打ち替える

    空中で両脚を小さく開いては前後を入れ替えて打ち合わせます。この打ち替えを何回行うかで、カトル(4)・シス(6)などの名前が決まります。

  3. 5番のプリエで着地する

    ドゥミ・プリエでやわらかく着地します。偶数のアントルシャは両足の5番で、奇数のアントルシャは片足で下りて終わります。

名称や実施法は流派・教師・振付で異なります。実際の練習では、指導者の説明を基準にしてください。

動き・特徴

脚を細かく速く打ち合わせる技巧(バットリー=バテリー)の代表格です。ABT のバレエ辞典は、アントルシャは交差の数に応じて2から10まで数え、各交差を左右の脚それぞれ1動作=2動作として数えると説明しています。名前の数字は空中で見える交差の見た目ではなく動作の数で決まるため、実際の打ち替えは名前の数ほど多く見えないことがあります。高さと滞空時間、打ち替えの正確さが見どころです。

アントルシャをもう少し詳しく

数え方の仕組み

ABT のバレエ辞典は、アントルシャを交差の数で2から10まで数え、各交差を左右の脚それぞれ1動作=2動作として数えると説明しています。名前の数字は動作の数を表し、見た目の交差回数とは一致しません。

カトルとシスの違い

アントルシャ・カトル(4)は、右足前の5番から跳んで打ち替え、最初と同じ右足前の5番で着地します。アントルシャ・シス(6)は打ち替えが1組多く、始めに前だった足が着地では後ろになります。

偶数と奇数の着地

偶数の回数(カトル・シスなど)は両足の5番で着地し、奇数の回数(トロワ・サンクなど)は片足で着地して終わります。脚を細かく打つバットリーの代表として、男性ダンサーの見せ場にもよく登場します。

アントルシャと似た跳躍の違い

どれも垂直に跳ぶジャンプですが、空中で脚を打つかどうか、何回打つかで見分けられます。

比較表は横に動かせます →

アントルシャと似た跳躍の違い
比べる点アントルシャシャンジュマンロワイヤル
空中の動き脚を交差させて打ち合わせる前後の足を入れ替える(打たない)シャンジュマンに打ちを1回加える
打つ回数2〜10(カトル・シスなど)打たない1回打つ
難度の目安回数が増えるほど高度基本のジャンプシャンジュマンとアントルシャの中間

*よくある誤解

「カトル(4)は空中で4回交差する」と思われがちですが、ABT は各交差を左右の脚それぞれ1動作として2動作に数えるため、名前の数字は動作の数を指します。回数の名前は見た目の交差回数ではなく、数え方の決まりで決まります。

一緒に知りたいバレエ用語

NEXT STEP

知った言葉を、舞台とレッスンへ。

作品の中で見つける楽しさと、実際に身体で学ぶ機会へつなぎます。